ウールやポリエステルの着物の買取相場はどのくらい?

絹の着物に比べると、ウールやポリエステルの着物は買取相場が安くなのは見当が付きますよね。実際のどれぐらいなのか、どんなことに注意すればよいのか調べました。

正絹との違いについて

着物は使われている素材によって正絹とウール、ポリエステルの3種類に大きく分けることができます。一般的にウールやポリエステル素材の着物はカジュアルな普段着用とされており、もともとの販売価格も安価であるため、正絹と比べると査定額も低くなる傾向にあります。ただし、着物の状態やサイズによっては一定の査定額がつくこともあるため、買い替えや処分を考えている方は一度、買取も検討してみることをおすすめします。

ウール着物の特徴

ウール着物は、着物がまだ普段着だった昭和時代に人々のあいだで広く普及しました。正絹の着物と比べると、シミやシワが付きにくく、気軽に手入れをすることができるという特徴があります。

ウール素材特有の暖かさと柔らかい肌触りがあり、ちょっとした外出や稽古事の際にも着用することができます。夏の季節を除けば、初秋から春頃まで長く着用を楽しむことができる着物です。近年では製造される数も少なくなりましたが、羽織と一体となったウールアンサンブルは、お正月の着物として現在でも見かけられます。

ウール着物の欠点としては、生地が虫に食われやすいということが挙げられます。長期間の保管時には防虫剤をつけるようにしましょう。また、縮んでしまうと型崩れを起こすこともあるため、セーターなどと同じように洗濯の際は強くこすったり、お湯に漬けたりしないよう注意する必要があります。

ウール着物の種類

同じウール素材の着物でも、ウールの使用割合や織り方によっていくつかの種類に分けることができます。

西陣ウール

ウール着物のなかでも国内最高峰に位置づけられているのが、西陣ウールです。高級織物の中心地として知られる京都・西陣の技術が用いられており、軽量性と保温性に優れた生地が特徴です。

シルクウール

シルクウールはその名の通り、シルクとウールが混ぜ合わせて織られている生地のことです。通常のウール生地よりも光沢感や高級感があるため、普段着だけではなく、フォーマルな場においても合わせやすくなっています。

サマーウール

サマーウールは、夏向けに薄手の生地が用いられたウール着物です。ウール65%・絹35%程の割合で作られているものが多く、通気性にも優れています。色柄も豊富で、若い世代や男性からも人気がある種類となっています。

ウール着物の買取相場

ウール着物は0円〜5000円前後が買取相場となっています。未使用品、新しい着物であれば高額査定が期待できるようになります。着物の場合、10年以内のものなら「新しい着物」と判断されやすいです。
ウール着物の査定で気をつけなければならないのは、保存状態です。虫に食われた穴や縮みがある着物は、大きく減額される要因となってしまいます。使っていないウール着物がある場合は、できるだけ早めに買い取ってもらうようにしましょう。

ポリエステル着物の特徴

ポリエステル素材の着物は、一般の洋服と同じように洗うことができ、季節を問わず着用できることから、戦後の日本では多く流通するようになりました。ポリエステル着物の多くは小紋で、「化繊の着物」「ニューキモノ」と呼ばれることもあります。

日常的に着物を身に纏わなくなった現代において、初心者でも手入れや扱いが簡単なポリエステルは、最もポピュラーな着物の素材となっています。手の届きやすい価格で、豊富な色柄や模様が取り揃えられているのが、最大の魅力です。雨や汚れにも強く、長期間の保管もしやすいことから、若い世代だけではなく、年配の着用者のあいだでも普段用としても広く普及しています。

ポリエステル素材の欠点としては、絹や麻に比べて通気性が悪いことが挙げられます。また、冬場は静電気が起こりやすく、生地が肌にまとわりついたり、肌荒れの原因となることもあります。また、ポリエステルの着物はあくまで正絹の代替品として用いられているため、結婚式などのフォーマルな場での着用は相応しくありません。

ポリエステル着物の買取相場

ポリエステル着物はウール着物と同じく、0円〜5000円前後が買取相場となっています。新品でも非常に安価で購入することができるため、高額な査定が出るということはほとんどありません。ただし、フリーサイズや160cm以上の大きなサイズの着物であれば、幅広い需要が見込めることから、査定額が上がる可能性があります。

ウールやポリエステルの着物買取は、専門店選びが大切

着物の買取専門店やリサイクルショップのなかには、ウールやポリエステル素材というだけで査定を断ったり、価格を付けない業者も多くあります。たしかに絹や麻などの素材と比べるとウールやポリエステル素材は高額査定がつきにくい傾向にありますが、まったく価値がないというわけではありません。着物の買取を検討する際は、素材や種類に関わらず、適正な査定価格を出してくれる専門店を選ぶことが大切です。